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October 31, 2017

日・フィリピン首脳会談 9つの協力分野を日本が支援する(議事録あり)


①マニラ首都圏及び地方部におけるインフラ開発

「ビルド・ビルド・ビルド」のスローガンのを掲げマニラ首都圏の交通渋滞と地方と首都圏のインフラ整備


鉄道事業

日本政府は8,000億円(約3560億ペソ)の地下鉄事業に対し、約6,000億円の政府開発援助を検討


道路・橋梁整備を含む地方開発

マニラ首都圏と地方を繋ぐ幹線道路のバイパス(プラリデル・バイパス)事業の実施を迅速に支援


災害予防のためのインフラ事業

カビテ州産業地域での洪水リスク管理事業を迅速に実施


②エネルギー

フィリピンの堅調な経済成長に伴う将来の電力需要の増加,国 内ガス田における天然ガス生産の減退及び電化率の低い地域の存在等,エネル ギー分野における課題の解決を後押し


電力

フィリピン全土で質の高い発電インフラを導入するため,発電効率の改善及 び電化率の向上のための協力


LNG

経済産業省の財政支援による実現可能性調査の実施を通じ,フィリ ピンへのLNGの導入を開始




③雇用の創出及び生活水準の向上

貧困が完全に解消された中所得国になるというフィリピン共和 国政府の目標を後押し



産業振興

雇用の創出及び生活水準の向上につながる産業振興のため,自 動車産業等の製造業におけるグローバル・バリュー・チェーンへの参画に向け た地場の裾野産業の育成支援を行う


産業人材育成

フィリピンの産業振興に資する産業人材を育成するため,日本 企業と連携したインターンシップの機会の提供を含む寄附講座への支援並びに 高い技能を持つ人材及びエンジニアリング分野における人材を養成する大学及 び職業訓練校等への支援


④ミンダナオ

ミンダナオの平和及び安定がアジア全体の平和及び繁栄に寄与 するとの認識の下,ミンダナオの平和及び開発のため,長年にわたり支援を行っている。


マラウィ市及びその周辺地域の復興

マラウィ市及びその周辺地域の復旧・復興のため の資機材の供与を迅速に実施


J-BIRDの強化

現在実 施中の「バンサモロ包括的能力向上プロジェクト」を通じて,ガバナンス,公 共サービスの提供及びコミュニティ開発への支援を引き続き促進



⑤公共安全

フィリピン共和国政府が0+10の社会経済政策主要項目を推 進する上で重視する「法と秩序の尊重」を実現するため,公共安全の分野での 協力を継続


違法薬物対策

①違法薬物使用者の再使用防止②違法薬物 5 使用の未然防止及び③違法薬物使用の未然防止の文脈における貧困削減の分野 に特別な注意を払って協力


テロ対策/海洋安全対策

警備車両 及びその他の関連機材の迅速な供与に加え,日本政府が供与する巡視船艇及び 高速艇の効果的な運用を確保するために,沿岸監視能力を含め,フィリピンの 海上保安機関の能力構築等の支援





⑥情報通信


地上デジタル放送

フィリピンの情報通信技術省(DICT)と総務省との間 で署名された別途のMOCにおいて,フィリピンにおける地上デジタル放送へ の円滑な移行を確保するための既述の取組は,日本基準の採用において極めて 重要な事項となる緊急警報放送システムを含め,統合デジタル放送サービスに 関する日本人専門家からの技術的・政策的支援により一層強化


国家ブロードバンド計画

フィリピ ン全土へのブロードバンド・インフラの整備に貢献するため,これまで長年に わたり蓄積してきた経験及び技術を基に,フィリピン共和国政府に対して財政 協力も含む協力を検討




⑦環境


廃棄物管理に関する日フィリピン環境対話を通じて選定される モデル都市において廃棄物発電施設を整備するために協力






⑧農業


フードバリューチェーンの構築が重要であるとの認識を 共有する。このため,両国政府は,日フィリピン農業協力対話を活用し,フィ リピンにおける農業機械化の推進及び農産物の流通システムの改善のための協力を強化





⑨防災


洪水対策,気象観測及び予警報の分野において,フィリピンの 中央政府の能力構築のために,幅広い技術支援を引き続き行う。



外務省の議事録はこちらです。




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