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December 12, 2017

フィリピン 日系大手コンビニエンス・ストアの現状と店舗数



圧倒的No.1&No.2のセブン・イレブン、ミニストップ
2013年からは日系大手コンビニエンス・ストアもフィリピンに進出をし各店舗で競争が始まりました。

2013年
ファミリーマートとサークルKが進出

2015年初旬
ローソンがフィリピン1号店をオープン

2015年
各チェーンとも店舗数を順調増やしていったが、2016年は、店舗数を減らすチェーンも見られた。特に、ファミリーマートの店舗は激減。


ファミリーマート店舗数推移



ミニストップ店舗数推移



2012年に、ルスタンで知られる高級小売り企業のSSIグループとアヤラ・グループ(アヤラランド)の折半合弁企業であるSIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)は、日本のファミリーマート、伊藤忠商事とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピンファミリーマートCVS社」(PFM)を設立した。

PFMへの出資比率はSIAL60%、ファミリーマート37%、伊藤忠商事3%である。前述のように、SIALはSSIとアヤラグループの折半合弁企業であることから、SSIとアヤラグループのPFM出資比率は各々30%ということになる。

フィリピンファミリーマート1号店は、2013年4月にマニラ首都圏マカティ市にオープンした。店舗網は2015年前半までは順調に増加、2015年5月に100店の大台、2015年末には120店に到達。

業界の競争激化や出店政策の見直しなどにより、2015年後半以降は出店ピッチが急鈍化、2016年から減少傾向となっている。2017年8月末の店舗数は69店で、前年同月末の101店から32店減少、ピークの2015年末の120店からは51店、率にして42.5%減少している。

SSIの年次報告書によると、SSIの2016年のフィリピンファミリーマート事業の損失額は前年比82%増の1億4,580万ペソ(SSI出資分、閉鎖費用含む)とのことであった。SSIのフィリピンファミリーマート(PFM)への出資比率は30%であることから、2016年のィリピンファミリーマート全体の損失額は約4億9千万ペソであったと推定される。SSIの2017年上半期のPFM事業の損失は前年同期比22%減の3,700万ペソへと縮小したとも報告されているが、収益面でもかなり厳しい状況が続いてきている。

このような状況下において、2017年10月9日付けインクワイアラー紙電子版が、「SSIやアヤラグループは、PFMを売却することを検討している」と報じた。

この報道の正否を問うフィリピン証券取引所(PSE)に対し、アヤラランドやSSIは10月9日、「競争が厳しいコンビニエンス事業を強化することを検討してきているが、具体策は決定していない。合弁相手企業と様々な事業強化オプションの検討を行っているところである。具体的な的な決定があれば、速やかかつ適切な情報公開を行う」と回答


フィリピン主なコンビニエンス・ストア店舗数





※上記情報はフィリピン経済・金融・投資情報を参考に作成
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