澤 大地 Daichi Sawa
この物語の主人公。現役国立大学生。
留学の後、ひょんなことから代表と出会い、意気投合して大学を1年間休学、インターンとしてフィリピンへ来たつもりが、用意された肩書きは「弟子」。
これからどんな悲運が彼を待ち受けているのやら...
この物語は、語学留学兼OJTとして海を渡った大学生が出会った、悲運を綴った物語です。
夢を抱き、カバン1つで日本を飛び出した彼が、
選んだ海外、フィリピンで目の当たりにした現実を、ほぼリアルタイムでお届けします。
彼の予定では1ヶ月。
果たして彼は無事にインターンを卒業してフィリピンから帰国できるのでしょうか?
青年「ごめんくださーい!ここ民家だけどあってるのかなぁ...」
この物語の主人公。現役国立大学生。
留学の後、ひょんなことから代表と出会い、意気投合して大学を1年間休学、インターンとしてフィリピンへ来たつもりが、用意された肩書きは「弟子」。
これからどんな悲運が彼を待ち受けているのやら...
澤「短い間ですが、よろしくおねがいしますっ!!!」
青年「こちらこそよろしくね☆」
この物語の首謀者第一号。
表の顔は、フィリピンで活動する新進気鋭のグローバル企業、GLOCALIZERを率いる若手実業家。彼の突拍子のない一言が、澤をどんどん深みへ追いやっていくことに...
草苅「じゃ、早速だけど、これはインターンの名刺ね。」
澤「わぁ!ありがとうございます!!!」
澤「人生初の名刺だ!嬉しいなぁ〜。」
澤「ん! 何かおかしい....」
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澤「肩書き、インターンじゃなくて弟子になってるぅぅぅ!!!」
草苅「そっちのほうが、おもしろいでしょ♪(笑)」
澤「じゃ、これを」
草苅「ありがとう。じゃ、早速仕事場に行こうか」
そして、二人は仕事場に...
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澤(なんで、ケータイが2台も用意してあるんだろう?)
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草苅「帰るまでに、アポ電1,000件よろしくっ!(どぉーん!)」
澤「???」
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澤「えぇぇぇぇぇぇーーーー!!!」
青年「よっ!」
澤「ども。(だれだろう...?)」
この物語の首謀者第二号。
いつもひょろっと海を越えてフィリピンだけじゃなく色んな現場に顔をだす優しいおにいさん。でも、実はGLOCALIZERの活動を縁の下で支える日本法人取締役。
とにかく行動派!
丸喜「がんばってる?」
丸喜「インターンじゃなくて弟子?が来てるって聞いて、寄ってみた(笑)」
澤「澤大地と申します!」
澤「多分、ボクが、その弟子です...(照)」
丸喜「ははは。そうか。フィリピン弟子クンよろしく!」
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丸喜からフィリピンをはじめとした各国の情勢を聞き、雑談していると...
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丸喜「じゃ、メシでも行きますか!」
草苅「ん、そんな時間?じゃ、インターン、じゃなくて弟子の歓迎会もかねて、みんなで行こうか!」
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そして、一行は地元のレストランに...
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で、その後
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澤「マルキさんも優しくない...(ゲロゲロ)」
澤「みんな鬼やぁ〜〜〜〜...」
さて、初日からGLOCALIZERの洗礼を受けた弟子という名のインターン、澤。
フィリピンから帰国するまで、一体どんな苦難が待ち受けているのだろうか...
続きは乞うご期待!
プルルル、、、、プルルル、、
澤「??」
澤「はっ!!!」
バナナをケータイ代わりに持つ澤
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澤「もしもしGLOCALIZER株式会社の澤と申します。」
澤「フィリピン産の良いバナナが入ったんですが興味はございませんか。」
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澤「こりゃあもうモンキー達が嫉妬するほどの!代物ですよ。ははは。」
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ゴゴゴゴ、、、、(師匠が後ろに立つ)
ボコッ!!!!
澤「あべし!!!」
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冗談ですよ!冗談!!
澤「さあ、1000件って言われたけどどうしようか、、、、、」
まず、そもそも1000件電話する先がない。
澤「とりあえず営業リストを1000件作成しよう。」
なので営業先の業界が決まっているわけではない。
思いつくまま検索をかけていく、、、、が
なかなか多いので500件でとりあえずストップ。
澤「とりあえず電話をかけてみよう。」
澤「GLOCALIZER株式会社の澤と申しますが...」
受付の方「はい?」
澤「グローカライザーです。」
受付の方「?」
澤「ぐろおからいざー!」
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まず一言目から進まない...
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ちょっと難しい名前だし
これは俺の滑舌が生まれつき悪いせいではないはずだ!!
と思いつつ、電話を続ける。
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受付の方「今、間に合ってます。」
受付の方「そのようなご予定はございませんので、、、」 ガチャッ!!
予想はしていたけど全く上手くいかない。
そもそも普通に喋るのが難しい。
スムーズに喋るためには...
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澤「そうだ、とりあえずスクリプトつまり原稿を作ろう。」
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~原稿作成中~(少々お待ちください)
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出来た!!
これで完璧や!
孫子兵法の書でもこう記されている。
「勝利の軍は開戦前に勝利を得ている」
俺は既に開戦前に勝利を手にしているのだ。
このまま中華統一してやろうか。
よし、いくぞー
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「今、間に合ってます。」
「そのようなご予定はございませんので、、、」 ガチャッ!!
一緒や。
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結果一緒や。
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孫子さん、他の兵法も教えてください。
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その時...
師匠「よし俺が見本を見せてやる」
澤「!!!」
澤「お願いします!」
プルルル...ガチャ!
師匠「ぺらぺらぺらぺら...」
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ぺらぺらぺらぺら...
澤「僕がしたときは一瞬で切られたのに師匠は10分くらい喋っている...」
澤「この違いは何だろう...」
師匠「まず慣れが必要。」
師匠「あとは営業電話と思われないような感じで話を始めたほうがいいよ。」
澤「なるほどー...」
兵は詭道なり
戦いの本質は相手を欺くことである。by孫子
時には自分を装うことも必要なのである。
孫子さん、最高の兵法書をありがとう。
これで次こそ大丈夫だ。いくぞ~。プルルルル...
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受付の方「今、間に合ってます。」
受付の方「そのようなご予定はございませんので、、、」 ガチャッ!!
そうだ、旅に出よう。
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まあそんな冗談はさておき
その後、電話を続けるも断られつづけ
メンタルがやられます。
傷ついた心を癒すために
フィリピンの夜の街に飛び出すか迷い
「フィリピン おっぱぶ」で検索をかけてみる。
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でもページをスクロールする元気もなくなりダウン...
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しかし、そのとき!
澤「猫だ!可愛い猫が入ってきたぞ!」
社長の猫はとってもおデブさんで可愛いのである!
澤「かわいい~」
猫「にゃぁ」
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澤「ん?」
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ベッドが猫の毛だらけに!!!
澤「出て行ってくれ~」
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そんなとき、突然ドアが!
?「ガチャっ!」
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師匠「おっしゃ!新プロジェクトはじめんぞっ!」
澤「???」
今回は番外編。キャディーのインターンとしてフィリピンのゴルフ場に同行した日の記録である。
はく
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はつ
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ちゅんっ!!!
ナイショーーッッ!ヨッ!ニッポンイチ!!!
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澤「という訳で今日はゴルフ場に来ています。弟子の澤です。」
※お気づきのとおり台風の影響で木が凄いことになっています.
しかしフィリピンの皆さんはそんな細かいことは気にしません。
常夏の国フィリピンでは何事も気にしない才能が必要です。
こちらキャディーさん、あなたラッキーですね。
今日は仕事しなくて良いですよ。
ここに弟子がいますから。
澤「よし、キャディーのインターンとして頑張るぞ〜。」
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ゆとり世代炸裂の僕のイメージではカート運転する予定だったんですけど。
※この日は早朝に雨が降りカート使用不可とのことでした。
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ピンフラッグをへし折りたい気持ちを抑えつつ、18番ホール回ります。
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ゴルフ場内には2,3カ所か休憩できる場所がありました。
ここで少し休憩です。
一緒に回ったのはフィリピンに駐在する若い方々。
商社、銀行、通信などさまざまな業種の方が参加していました。
左のお兄さんは某商社駐在員。
突然、鉄の営業をかけてきます。
「鉄買わない? 10トンから発注可能なんだけど」
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一同「いらんわ!」
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「・・・今ならサンプルで良い鉄1トン送るよ?」
一同「逆になんで僕たちにトン単位の鉄が必要だと思ったの?」
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フィリピンの営業マンはアグレッシブです。
汚れたクラブを洗うのもキャディーの仕事です。
使用器具は歯ブラシとペットボトル。
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日本でもこの方式なのでしょうか。
今回は僕にとっての人生初ゴルフ場です。
郷に入らば郷に従え。
今キャディーさんのインターンとなっている
僕にとって先輩キャディーさんの教えは絶対です。
コース各所でえぐれてしまっている場所も埋めます。
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出来上がり。
師匠のボールもちょっとだけ埋めちゃおうかな〜
※このあとしばかれました。
コース内の池の近くにはボールを売ってくれる女性や子供たちがいます。
(ちなみに塀の外なので敷地外。)
池ポチャしたボールを潜って集めてもう一度売っているらしいです。
仕入れ方法が斬新で驚きました。とてもエコですね。
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池ポチャゾーンを過ぎたころ
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澤「見てるかんじゴルフって簡単そうですよね〜」
草苅「いや全然簡単じゃないから。一発打ってみろ。」
澤「そんなわけないじゃないですか〜」
澤「テニスやってたんで大丈夫ですよ。似たようなもんです。」
澤「いきますよ〜」
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澤「とうりゃ!」
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飛距離:1ヤード(だいたい91センチ)
百聞は一見に如かず。
失敗は成功の母。
千里の道も一歩から。
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なんて素晴らしいスポーツでしょう。
ゴルフからは人生を学ぶことができます。
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とまあ、こんな感じで無事キャディーの仕事を終えました。
ちなみにフィリピンでゴルフをすると
500〜1000ペソくらいです。(約1000〜2000円。)
これは安い。是非フィリピンにいるうちに練習したいものです。
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プレイ後にはこの汚れ。(プレイしてないけど)
僕のVANSスニーカーとユニクロメンズレギンスジーンズ
が天に召されました。(好評発売中)
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キャディーのお仕事は大変です。
草苅「さあ、疲れたし帰ろうか。」
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草苅「あ、バッテリーあがってる」
澤「ここは以前フィリピン留学したことがある弟子にまかせてください。」
澤「ちょっと助け呼んで来ますんで。」
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澤「I don't have battery, join us ! 」
(日:私はバッテリーを持っていません。仲間になろうぜ!)
フィリピン人「?」
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やっぱり勉強には継続が必要だなあ。